各業界の需要に応えよドローンエンジニア

ドローンは様々な業界で活躍しており、エンターテインメントやテレビ番組制作、地形の調査、さらには災害対策や建設現場など、多岐にわたる分野で利用が進んでいます。

ドローンエンジニアの業務もまた、時代と流れと共に少し移り変わってきました。ドローンが普及した当初は、安全な飛行や空撮に関連したプログラムを開発し実装することが主な仕事でした。
ところが、今ではドローンの利用目的が多様化しつつあります。各業界はより高度な機能をドローンに求め始めており、例えば地形調査の現場では、オートマチックで予め設定した条件に合うスポットを空撮してもらいたいなど、ワンランク上のニーズが発生しています。
手動でドローンを操作し、人海戦術で広大な地形全体をくまなくチェックするのは、骨が折れる作業です。しかし、画像処理に特化したAIをドローンに実装すれば、機械が自律的にユーザーが求める地点のみを飛行し、映像や写真を記録することができます。

また、災害対策の現場ではいち早く地上に取り残された人々の発見をしたい、というニーズが生まれています。
地震や台風の被災地は、瓦礫や土砂が山積していることが多いです。普通に空撮しても、逃げ遅れた人々や救助が必要な人々の様子は十分に分かりません。
しかし、不規則な動きをしている人だけを感知するAIプログラムを開発したり、ドローンが飛行しながらサーモグラフィ画像を記録する機能を実装したりすれば、捜索や救助に活用できます。

このようにドローンエンジニアには、プログラミングスキルはもちろん、多様化する現場の利用目的に合った仕事をこなすスキルが求められます。